最近よく聞く「SDGs(エスディージーズ)」とは?17の目標って何?
更新日:2020.04.22
みなさんは「SDGs(エスディージーズ)」という言葉をご存知でしょうか?
最近、新聞やテレビでよく取り上げられるSDGsは、世界中で起こっている共通の問題を解決するためのものなのですが、詳しく知っているという方は、まだ少ないのではないでしょうか?
そこで今回はSDGsの、企業の取り組みや世界の動きについて紹介します。
「SDGs」は、何を意味するの?
SDGsは、2015年に国連で決められた、国連加盟193か国が2030年までに地球規模で取り組む国際目標のことです。主に貧困や衛生、ジェンダーの平等、天然資源の保護などといった世界各国共通の問題を解決し、持続可能な開発を行おうとするものです。
参加国は17の大きな目標と169の具体目標が掲げられていて、もちろん日本にも関わるものもたくさんあります。最近は政府の働きかけもあり、日本の企業でもSDGsに関する取り組みを行うケースも増えていて、私たちの生活の中にも広がりつつあります。
それでは、実際にSDGsの目標を挙げていくので見ていきましょう。大きな目標は17つです。
1.貧困をなくそう
2.飢餓を0に
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナシップで目標を達成しよう
そして、これらの目標を具体的に定めた169のターゲットには、以下のようなものがあります。
1.2:2030年までに、あらゆる貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、こどもの割合を半減させる。
4.5:2030年までに、教育におけるジェンダーの格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にあるこどもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育を受けられるようにする。
14.1:2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
このように世界規模で取り組みが行われていますが、私たち市民レベルでは何ができるのでしょうか?
市民レベルで始められるSDGs
このようなグローバルな課題を掲げられても、あまり実感がないかもしれませんが、みなさんもご存知のものが多数あります。
例えば、スーパーでのレジ袋の排除は、海洋プラスチックゴミの削減となり、ゴール14につながります。また、近年、全国に広がりつつある「子ども食堂」はゴール1につながります。
また、日本の大きな問題でもある食料廃棄を家庭から実施することも市民レベルのSDGsと言えます。親がこどもに性や人種での差別をしないことを教えるのもSDGsに関わります。
目標は世界レベルですが、行うことは個人レベルであり、その広がりをつなげていくことが大切と言えますね!
日本企業もがんばっています!
日本の企業もさまざまな取り組みを行っています。ここに一例を挙げてみます。
●住友化学:ポリエチレンにピレスロイドという防虫剤を練りこんだ「蚊帳」を開発し、アフリカのマラリア問題に取り組んでいます。
●スターバックス:プラスチックストローから紙製のストローに変更。2020年末までに世界全店で採用予定
●丸井グループ:地域のLGBT啓発イベントに参加するほか、社内に相談窓口を設置するなど性の多様性について積極的な活動を展開。
●サラヤ:業務用消毒剤大手が、水が少なく手洗いの習慣がないウガンダ共和国で、アルコール消毒剤での「100万人の手洗いプロジェクト」を敢行中。
日本は現在、SDGsの達成度は世界で15位となっています。
今後も企業や地方自治体などが2030年の目標達成を向けてさまざまな活動を行っていく予定です。
みなさんもこどもの教育の一環としてSDGs活動を始めてみてはいかがでしょうか?
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<スタジオアリス編集部>
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