夏休みの宿題は大丈夫? 「読書感想文」の書き方のコツ
更新日:2021.08.17
夏休みもそろそろ終盤。こどもたちの宿題の進み具合も気になるところですよね。夏休みの宿題で手こずりがちなのが読書感想文です。
作文が苦手な子は「何を書けばいいか分からない」と言いますが、好きなアニメやマンガの感想は聞かなくてもスラスラおしゃべりしていませんか?読書感想文も感じたことを表現すれば大丈夫。手こずっているようなら、とっかかりをアドバイスしてみてはいかがでしょうか。
読みながらメモを取ろう!
文章をすらすら書くいちばんの近道は「素材(ネタ)をたくさん集める」こと。文章になる要素をたくさん集めると、「何について書こうか…」という悩みはなくなります。
読み終えた後では忘れてしまうことも多いので、読みながら心が動いたら逃さずチェック。感想文を書くときの素材になりますよ。
ピンときたところは「メモ」
読みながら、「すごい」「なるほど!」「え、どうして?」、共感したところや疑問に感じたところは、ひとまずメモ。「本ではこうだったけど、自分はこう思った」など簡単な感想を添えておくと、後で思い返しやすいはず。
付箋を貼る、ラインを引く
メモを取るのが苦手だったり、読書に集中したい場合は本にラインを引きましょう。後で本をパラパラ見るだけで、気になったところがひと目で分かります。
図書館やお友だちに借りた本などマーカーが引けない場合は、ポストイットなど付箋でしるしを付けておきましょう。
いろんな角度から感想を引き出そう
本を読み終わったら、あとは書くだけ。…ですが、早く終わらせたい一心でいきなり書き始めると、すぐに手が止まってしまうはず。まずは文章のつながりなどは考えず、いろんな角度から思ったこと、感じたことを箇条書きにしてみます。
読みながら取ったメモや、ラインを引いた部分を見ながら、次のようなことに思いをめぐらせてみると考えが広がりますよ。
●あれ?おや?おかしいぞ?など気になったところは?
●登場人物で友達になりたいのは誰?
●反対に、仲良くなれそうにないのは誰?
●本の中に出てきたことを自分も体験したことは?
●もし、ものがたりの中に自分がいたらどんな行動をとった?
●本を読み終えて新しく気がついたことは? …などなど
3つの構成で感想文を書いてみよう
文章はおよその構成を意識して書くと、まとまりのあるものになります。例えば、①はじめ ②なか ③まとめ のような3構成を意識してみましょう。
①はじめ
その本を読んだことがない人に向けて、本のおよその内容を紹介します。いつ、どこで、誰が、何を、どんなふうにしたのか、といった要素を盛り込むと分かりやすいですよ。また、自分がその本を読んでみようと思った理由などを書いてもいいですね。
②なか
読みながら取ったメモや読後の感想の中で、いちばん強く興味を持ったところを取り上げましょう。「このとき主人公はこんなふうにした。だけど自分ならそうはしない。なぜなら…」など、本の内容をなぞりながら自分が考えたこと、思ったことを自由に書きます。
必ずしも、主人公に賛成する必要もありません。「本の中では嫌われ者の立場だったけど、あの登場人物の気持ちが少し分かる」など、感じたことを素直に表現する方が素敵な感想文になりますよ。
③まとめ
最後は文章を締めくくるまとめを書きましょう。本を読むことで改めて気がついたこと、思いついた新しい考え、明日からの自分はこう在りたい、といったことを盛り込むとまとめの雰囲気が出ます。
ところで、どんな本を選べばいい?
ところで読書感想文を書く本はどのように選べばいいのでしょうか?
学校で読む本が指定されている場合はそこから選ぶしかありませんが、選択の自由がある場合は次のようなポイントを意識して選んでみましょう。
低学年はページ数が多すぎないものを
中学年は数日かけて読める本がおすすめ
高学年は好きなジャンルやテーマに注目
選べないときは課題図書をヒントに!
本を選べないときは読書感想文コンクールの「課題図書」も参考になりますよ。
全国学校図書館協議会等が毎年主催している「青少年読書感想文全国コンクール」をはじめ、各種の読書感想文コンクールは学年別に複数冊の課題図書を設定しているので、そうした一覧から選んでみましょう。
厳選された作品ラインナップは、お子さまが興味を持ちやすく、ストレートな感想を書きやすい作品が中心となっているのでおすすめです。
「読書感想文コンクール 課題図書」などのワードで検索すると見つかりますよ。
いかがでしたか?
読書感想文は、上手な文章を書くことより、その子が感じた素直な想いが綴られていると魅力的なものになります。本を通して、何を感じ、考えたか。あれこれ一人で考えるのが難しそうなら、「いろんな角度から感想を引き出そう」のところをママパパが問いかけてあげてもいいと思います。こどもの意外な一面や成長が見られるかもしれませんよ♪
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