赤ちゃんの紫外線対策、日光浴は必要!?
更新日:2016.07.11
多くのママさんならきっと知っている、「紫外線」がお肌に与えるダメージ。でも、夏だからこそ子どもたちに初めての海やプール体験をさせたいと思うものですよね。
それに、日光を避けてばかりいると赤ちゃんが健康に育たたないのでは・・・?と思うママさんたちもいます。
赤ちゃんにとって大事な紫外線対策と日光浴のバランス。本当のところはどうなんでしょうか?
意外と知らない? 紫外線の豆知識
まずは、スキンケアに気を付けているママさんたちでも意外と知らない紫外線に関する豆知識をご紹介します。
※出典:紫外線健康保険マニュアル2015(環境省)
紫外線には3種類ある
紫外線は波長の異なる紫外線A波、B波、C波の3つに分かれています。
A波は肌の奥まで浸透しやすい紫外線で防ぎにくい波です。長時間浴びると「シミ」や「しわ」などの原因となります。
B波はエネルギーが強く日焼けに直結する紫外線です。皮膚を赤くしたり水ぶくれの原因となります。ただし、A波よりも防ぎやすいとされています。
C波は最も有害な紫外線ですが、大気層で吸収され地表には届かないとされています。ただし、近年はオゾン層の破壊から、気候や天候によっては地表に届いている時もあると言われているので注意が必要です。
日焼けは1日を通して蓄積されていく
日光浴をしていて時々日陰に入って休憩をとれば、あまり日焼けにならないと思っている人もいますがそうではありません。
熱を取るクールダウンはできても、紫外線は皮膚の中に浸透していくので、1日を通して蓄積されていきます。
日焼けの度合いは強さと量によって毎日変わる
曇り空の時でも日焼けするとよく言いますが、日焼けは紫外線の強さと量に関係しています。例えば、紫外線の強さは曇りの時よりも快晴の時の方が強いですが、紫外線量は実はあまり変わりません。
そのため、日差しが弱いからといって長い間屋外にいると日焼けしやすくなります。
日光浴は赤ちゃんの成長に必要
近年の赤ちゃんは、日焼けに気を付けるママさんが多いせいか色白の赤ちゃんが増えました。しかし、これにより、赤ちゃんのビタミンD不足という問題が増えていることをご存知ですか?
ビタミンDは骨を作るときに不可欠な栄養素です。そのため、赤ちゃんもビタミンDをきちんと摂らないと、カルシウム不足からけいれんを起こしやすくなったり、1歳を過ぎて歩き始めるころに極度のO脚(くる病と呼ばれます)になる場合があります。
ビタミンDは魚や卵から摂ることもできますが、赤ちゃんの間はアレルギーなどで食べる機会が少ないため、骨の成長には日光浴が有効ということが言えますね。
今日もいい天気!!!皆さん、お外のお散歩楽しんでくださいね。10分散歩でビタミンDも産生し、赤ちゃんの気管支も広がり、気持ちも爽快、一石三鳥ですぞ!!
— MOM Canada (@MOM1best) 2015年3月5日
久々に天気良いから暑くなる前に息子と散歩いってきた。日に当たらないとビタミンDが不足して良くないらしい。
— ゆーさん (@yusan009) 2015年9月11日
このように、皆さん、赤さんとのお散歩や外出を通して、日光浴を意識しているようです♪
ところで、赤ちゃんの日光浴はどれくらい時間がちょうど良いのかご存知でしょうか?
これは、地域や気候によって異なるので、一律何分とは言えませんが、環境省のガイドラインによれば、東京都の8月1日のお昼ごろ、少しだけ雲のある晴れた日であれば、日焼け止めを塗らずに約3分間。真冬の1月1日であれば約50分間と言われています。
赤ちゃんのための紫外線対策
赤ちゃんも3か月を超えたらそろそろベビーカーに乗せて公園デビュー…なんて考えているママさんたちも多いとも思います。
適度な日光浴は大切ですが、赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄いので、紫外線のダメージを受けやすく、外出する場合は紫外線対策をきっちりしておきたいですね。
赤ちゃんの頃から紫外線を浴び続けていると、すぐに目立った影響はなくても、大きくなってからシミができたり、免疫力が低下する場合もあるので気を付けたいところです。
そこで、赤ちゃんとおでかけの際の紫外線対策について紹介していきます!
日焼け止めはこまめに塗りましょう
一番手軽なのは日焼け止めです。赤ちゃん用の日焼け止めには、乳液やローション、スプレーなどさまざまなタイプのものが売られています。
ここで知っておきたいのが、日焼け止めに書かれている「SPF」と「PA」の関係です。
SPF(サン・プロテクション・ファクター)とは、紫外線B波から皮膚を守ります。
SPFの数値が高いほどプロテクション効果が長持ちしますが、100%日焼けから守れるわけではないので、30分に1回程度塗るなどこまめに塗ることが大切です。
PA(プロテクション・オブ・UVA)は、紫外線A波を防ぐ効果を「+」の数で示しています。+の数が多いほどUVAを皮膚に通ししにくくなります。
簡単に考えればSPFとPAの数値の高いものを選べばよいのですが、数値の高いものほど、化学成分を多く含むのでお肌への負担が心配です。
@kurehanozomi @HS03937007 多分探したら色々あると思うけど、赤ちゃん&ママが共用出来るノンケミカルの日焼け止めがDHCにあったよ~。肌荒れ酷い時はそれつけてオルビスのパウダーの日焼け止めを重ね付けしてた~(;´Д`)
— エリザベス (@elizabethe66666) 2016年4月12日
化粧品に負けちゃうの大変だね;;><
日焼け止めは、肌にトラブルがない赤ちゃんでしたら、ベビー用でSPF値があまり高くないもの(10~20程度)、PA(UVA遮断効果)+以上のものを選びましょう。肌に合わないとかぶれる恐れもあるので、前もって1日様子をみて、赤みや痒がるなどの異常がなければ使うようにすると安心ですね!
— さおり@お助けママ (@otasukemama3) 2015年11月24日
赤ちゃんの皮膚は敏感なので、ママたちもいろいろと気をつけている様子。
一度少量で試してみて判断したり、お出かけの時間によって日焼け止めを使い分けることも大切ですね。
また、お肌への影響が心配な場合には、オーガニックやノンケミカルの日焼け止めを試してみるといいでしょう。
お肌だけじゃなくて眼も守ろう
紫外線防止というと、お肌に注目しがちですが、実は、眼も紫外線を吸収しているって知っていましたか?
近年では紫外線が、角膜炎や白内障の原因の一つとなっていると言われるので、眼の紫外線対策にも配慮したいところです。
まず、実践したいのは帽子。かぶるだけで眼への紫外線量を約20%カットできると言われます。
最近では、紫外線量を約90%カットできる赤ちゃん用のUVサングラスも売られているので、気になる方は試してみてくださいね。
ベビーカーにも日除けをつけましょう
ベビーカーには基本的に日除けがついていますが、頭部は日除けできても足先までカバーできないものが多いですよね。
特に都市部では、アスファルトからの照り返しや建物からの反射による紫外線の散乱が見られ、上部だけを日除けしていただけでは十分といえません。
なので、できれば幌タイプのすっぽりと覆える日除けのついたベビーカーがオススメです。
ここまで、赤ちゃんに関する紫外線対策と日光浴に関して紹介してきましたが、いかがでしたか?
小麦色に焼けた肌は健康的!なんていう話もありましたが、それも昔の話。
紫外線は大人になってからシミの原因になったりするので、赤ちゃんのころからの対策が大切です。
しっかりと日焼け対策をしながら、赤ちゃんとの楽しい夏の思い出を作りましょう♪
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