七夕の歴史や由来は?親子で楽しめる過ごし方のアイデア
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更新日:2024.08.26
七夕は、子どもたちにとって魅力的な日。ロマンチックな織姫と彦星の物語に、きらきらした笹飾りを作ったり、短冊でお願いごとをしたり…。さまざまな形で楽しむことができ、子どもの感性や想像力が育つ素晴らしい機会でもあります。
本記事では、七夕の歴史や由来をわかりやすく解説し、七夕にちなんだ過ごし方のアイデアをご紹介します。 七夕についての知識を深めながら、七夕がどんな日なのか、ぜひお子さまにも教えてあげてくださいね。食べ物や飾りつけ、遊びなどを通じて、1年に1度の特別な時間を過ごしてみましょう♪
・七夕の起源と由来
・親子で楽しめる七夕のアイデア
七夕とは?その起源や由来について
七夕は、日本で古くから親しまれているお祭り行事の一つです。七夕が近づくと、短冊とに願い事を書いて笹に吊したり、7月7日の当日には星空を見上げたりして楽しむことが知られていますね。
なぜ七夕では、願い事を書いたり、星空を見上げたりするのでしょうか?その理由は、七夕の起源に由来します。
七夕の由来は?
7月の行事として広く親しまれている七夕。そのはじまりには諸説あるといわれています。
有力な説のひとつである「棚機(たなばた)」とは、日本で古くから行われている行事のこと。豊作を願って神様へ供える着物を織る女性は「棚機つ女(棚機津女:たなばたつめ)」と呼ばれていました。
また、中国に古くから伝わる「乞巧奠(きこうでん)」という7月7日に行われる行事では、女性たちが「手芸や裁縫が上手になりますように」と星空に祈ったといいます。その行事が日本に伝わった際に、「七夕(しちせき)」と言われるようになったのだそうです。
これらの「棚機(たなばた)」と「七夕(しちせき)」が合わさり、「七夕(たなばた)」と呼ばれる現在のものになったと言われています◎。
織姫と彦星のお話
七夕と言えば、「織姫と彦星は一年に一度、天の川を渡って会うことができる」という伝説がとても有名ですね。
織姫は、牛飼いの若者「彦星」と結婚しましたが、それからというもの、二人は遊んでばかりで働かなくなってしまいました。
それを見た神様は怒って二人を天の川の両岸へ引きはがし、離れ離れにしてしまいました。
しかし、織姫と彦星はあまりにも悲しんだため、神様は「まじめに働くのなら、7月7日の夜だけ会うことを許そう」と言いました。
こうして、二人は心を入れ替えてまじめに働くようになり、一年に一度の七夕の日の夜にだけ、天の川を渡って会えるようになったということです。
この物語は、中国で古くから言い伝えられてきたものと言われています。そのため、中国では七夕はバレンタインデーのようなロマンチックな行事とされているそうですよ♪
七夕にちなんだ過ごし方は?食べ物や七夕飾り作り
一年に一度の七夕。せっかくなら、夏ならではのイベントを思う存分楽しみたいですよね。ここでは、七夕にちなんだ過ごし方をご紹介します。食べ物や、七夕の飾り付けを通じて、思い出あふれる七夕を過ごしてみましょう。
七夕にちなんだ食べ物
アレンジもたのしい「そうめん」
七夕にちなんだ食べ物としては、「そうめん」が有名。織物をするための白い糸に見立てて、織物がうまくなるように祈ったり、天の川に見立てて願い事をしたりしたことから、そうめんを食べるようになったと言われています。
七夕には、そうめんにとっておきのアレンジをしてみてはいかがでしょうか?
オクラは、輪切りにするととっても可愛い星形に。そうめんの上にオクラで飾り付けをして、天の川風にしてみましょう。他にも、薄焼き卵やハムを星の型抜きで抜いて飾り付けをすれば、もっと華やかな見た目になり楽しめますよ。
蒸し暑い時期ですので、さっぱりと食べられるそうめんはおすすめです。
その他の食べ物
ちらし寿司も、七夕の行事食の一つとして食べられています。長生きを連想させる「エビ」や、金銀を連想させる「きんしたまご」などの具材が入った、縁起の良い食べ物です。他にも、宮城県の「笹かまぼこ」や、新潟県の伝統食である「笹寿司」など、地域によっては笹にちなんだ食べ物も七夕の定番として親しまれているそうですよ。
七夕の伝統的な飾りつけ
七夕といえば、やっぱり笹に飾る七夕飾りですよね。七夕の飾りは、なぜ笹に飾るのでしょうか?
昔は、笹には神様が宿ると考えられており、天から神様が降りてくるときの目印になるようにと、笹を立てていたのだそうです。尖った笹は邪気を払うという考えから魔除けとしても使われたと言われています。また、竹は成長が早いことから、のびのびと健やかに育つようにという願いも込められました。
病気や怪我をはらい、すくすくと成長してほしいという親から子への思いは、昔から変わらずあるのですね。
スタジオアリスの写真撮影>>
七夕飾りはどこに飾る?短冊を作って飾ってみよう
一年に一度の七夕。せっかくなら、ご自宅でも七夕飾りを飾ってみたいですよね。でも、七夕飾りはいつ、どこに飾るの?という疑問もあるかもしれません。ここでは、七夕飾りの飾り方についてご紹介します。短冊も作って、いろいろな願い事をしてみましょう。
どこに飾る?室内でも飾り方を工夫してみよう
戸建てやマンションなど、お住まいの環境にも色々あるとは思いますが、基本的にご自宅の敷地内であればどこでも自由に飾っても構いません。お庭がある家庭でしたら、大きな笹を飾ってみてもいいですね。スペースがなくて悩んだら、ちいさなサイズの笹を用意してリビングや玄関などに飾っても良いでしょう。
本物の笹を用意できなくても、壁に短冊や折り紙の飾りを貼り付けるだけでも、七夕の雰囲気を楽しめますよ◎。画用紙に自由にお絵描きをして、その上から飾り付けるなどの方法でも、オリジナリティがあふれて素敵なものになりますよ。
注意が必要な場合
ただし、ベランダに飾る場合は注意が必要です。落下のリスクがあるだけでなく、特にマンションはベランダが非常時の避難経路となっていることが多いため、飾る場合は安全面もしっかり確認しましょう。また、マンションごとにもベランダの使用についてのルールがありますので、必ずしっかりと確認したうえで飾るようにしましょう。
飾り始めるのはいつから?
七夕飾りは本来「一夜飾り」といわれており、七夕前日の夕方や夜に飾るのが古くからの慣習となっていました。また、禊(みそぎ)の行事でもあった七夕は、七夕飾りに人の穢れが移るとも考えられえていたため、きれいな飾りでも長い間飾り続けることはしなかったようです。
ただし、現代の日本では、楽しい夏のイベントとして七夕を過ごすことが一般的となりました。夏が近づけば七夕飾りをゆっくり作り、7月7日を心待ちにしながら飾り付けを目で楽しむというのも、七夕の楽しみ方です。飾り始める時期は自由に選び、準備の時間も含めて思い思いの七夕を楽しんでみましょう◎。
飾りは早めに片付ける
先術の通り、七夕には禊の意味があったという背景もあり、通例としては七夕当日の夜に片付けることになっています。ただし、当日は時間がないというご家庭も多いでしょうから、翌日以降でも早めに片づけるということであれば問題ないでしょう。
地域によっては、七夕飾りを海や川に流す「七夕送り」という風習もあります。環境保護の観点から禁止されてしまったところも多いですが、七夕送りのほかにも七夕飾りを燃やす「お焚き上げ」を行っている神社やお寺もあります。
短冊に願い事を書いてみよう
笹や飾りが準備できたら、短冊に自由に願い事を書いてみましょう。
七夕の由来にもあるように、織姫が機織りの名人だったことから、習い事や芸事がうまくなるようにと願うのもいいですね。また、短冊の色にも意味があるので、色に合わせて願い事を考えるのもおすすめです。
・赤…「いつもありがとう」「元気でいてね」など、家族やご先祖様への感謝の気持ち
・黄…「お友達がたくさんできますように」「仲良くなれますように」など、人間関係に関する願い事
・白…「寝坊をしない」「たくさん運動する」など、守りたいルールや達成したい目標に関する願い事
・紫(黒)…「かしこくなれますように」「テストや受験がうまくいきますように」など、学業に関する願い事
家族みんなで色々な願い事を書いて、願い事はなんでしょう?とクイズにしたり、見せあったりするのも楽しいですよ♪
七夕にちなんだ室内遊び3選
七夕当日、残念ながら雨…ということもあるかもしれません。夜空が見えないときは、七夕にちなんだ室内遊びで楽しんでみましょう。
星探しゲーム
お家の中で、星を探して楽しみましょう。
2.机や床などにカラフルな星を散りばめます。
3.よーいドン!で、「〇〇色の星を〇個見つけてね!」と探すものを発表します。
4.子どもは指定された色の星を探して拾います。
5.色々な場所に星を置いて宝探し風にしたり、速さを競ったりして遊んでみよう!
お子さまの発育に応じて、数や色などを減らすなど探しやすい工夫をしてみると◎。
金色の折り紙などで星を作って、「金色は特別に5点」などとルールを追加するとさらに楽しめそうですね♪
七夕クイズ
七夕にまつわるお話をクイズにして楽しみましょう。
答え:「天の川」
Q2.「七夕の飾りをつける葉っぱの名前はなんだ?」
答え:「笹の葉」
Q3.「七夕の日にお願いごとを書く紙はなんだ?」
答え:「短冊」
Q4.「七夕はいつ?」
答え:「7月7日」
Q5.「七夕に出てくる女の子と男の子の名前はなんだ?」
答え:「織姫と彦星」
クイズをする前に七夕伝説についてのお話をすれば、子どもたちが答えやすいでしょう。
年長クラスの子どもであれば、「織姫と彦星はなんのお仕事をしている人でしょうか?」など、少し難しいクイズに挑戦してみてもよいかもしれません。
以上の問題例を参考に、子どもの年齢にあわせて難易度を工夫するとよいですね。
歌ってみよう!七夕の童謡「たなばたさま」
「ささのは さらさら♪」で知られる七夕の歌、「たなばたさま」。七夕飾りを作りながら、夜空を見上げながら、ぜひ親子で一緒に歌ってみましょう。
作詞:権藤はなよ/補作詞:林柳波/作曲:下総皖一
おほしさまきらきら きんぎんすなご
ごしきのたんざく わたしがかいた
おほしさまきらきら そらからみてる
「金銀砂子(きんぎんすなご)」とは、金箔や銀箔を細かく砕いて、漆塗りのうつわやふすま絵などを装飾するために使う粉(砂子)のこと。歌の中では七夕の星空や天の川に例えられています。
また、「ごしきのたんざく」の「五色(ごしき)」とは、中国の五行説にあてはまる五色で、緑・赤・黄・白・黒のことを表します。中国では織姫の織り糸にちなんで、短冊ではなく吹き流しや五色の糸を吊るすそうですよ。
子どもたちと一緒に歌うときは、ぜひ歌詞の意味を教えてあげましょう。意味がわかれば、どういうものなのか想像したり、実際にそれを見たりして、今まで以上に歌うことが楽しくなるかもしれません◎。
親子で素敵な七夕を
七夕の由来や、七夕にちなんだ過ごし方についておつたえしました。七夕の時期が近づくと、街中でも七夕飾りを見かけることができます。ぜひ外にもお出かけして、七夕の雰囲気を味わってみてください。
七夕当日には、星空をゆっくり眺めるのもおすすめです◎。織姫と彦星のお話をしたり、願い事を思い浮かべたりしながら、親子で素敵な七夕の夜を過ごしてくださいね。
スタジオアリスの写真撮影
スタジオアリスでは七五三、卒園・卒業、入園・入学、お宮参り、百日祝い(お食い初め)、マタニティの記念写真撮影ができます。
私たちにとって記念写真は、ご家族の絆を深め、未来へつなぐ宝もの。眺めるたび幸せを呼び起こし、時を経るほど輝きを増します。
かけがえのないその笑顔が、いつか大きく羽ばたくように。
スタジオアリスが、大切な思い出づくりのお手伝いをします。
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