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どうすれば飲んでくれるの?「赤ちゃんの水分補給」基本知識とコツ

更新日:2022.07.06

暑い日が続いていますが、水分補給は赤ちゃんにも欠かせないこと。汗をたくさんかく時期は特に気をつけてあげたいものです。でも、1歳未満の赤ちゃんはミルク以外の飲みものに戸惑ったり、ストローがうまく使えなかったり、飲ませたくてもなかなか飲んでくれず困ってしまうことも…。

そもそも水分補給を始める月齢はいつ?適切な量は?何を飲ませたらいいいの?など、今回は赤ちゃんの水分補給についてご紹介します。

離乳食を始めたら水分補給もスタート

母乳・ミルクには赤ちゃんに必要な栄養はもちろん、必要な水分も含まれています。そのため、ミルクだけを飲んでいるうちは、それだけで十分な水分を摂れていると考えて大丈夫です。

水分補給は、離乳食を始めたら少しずつスタートしましょう。だいたい生後5~6か月頃から始める赤ちゃんが多いようです。

離乳食は栄養を摂る目的もありますが、はじめたての頃は赤ちゃんにとって「ものを食べる練習」でもあります。同じように、水分補給もミルク以外の飲みものを「飲む練習」という意味があります。最初からうまくいかなくても大丈夫、少しずつ上手になりますよ。

飲みもの選びは「カフェイン」と「糖分」を避けて

赤ちゃんの水分補給には「カフェイン」と「糖分」が含まれていない飲みものを選びましょう。具体的には、お水・白湯(湯冷まし)のほか、ベビー用の麦茶やほうじ茶もオススメです。

最近ではベビー用にも様々なブレンド茶が登場していて、サツマイモやコーンの香りがしたり、とっても風味豊か。麦茶の味が苦手な子も「これはよく飲んでくれる!」と好評の声も多いようです。なかなか飲んでくれない…と困ったときは、他のお茶を試してみるのもいいですね。

大人用のお茶はノンカフェインの表示があっても、赤ちゃんには刺激が強い場合が多いので避けた方が安心です。どうしても飲ませなければいけない時は水で薄めてあげましょう。

ジュースやイオン飲料はダメ?

お水やお茶を飲んでくれないと「飲まないよりはいいか…」とジュースをあげたくなりますが、水分補給の飲みものとしてはやはり不適切。甘いジュースに慣れてしまうと、本来の水分補給がますます苦手になったり、お腹がふくれてミルクや離乳食を食べる量が減ってしまうことも…。

大人にはおなじみのイオン飲料も、赤ちゃんの日常的な水分補給には不向きと考える小児科医が多いようです。糖分が入っているのでジュースと同じく、離乳食に影響したり、むし歯や肥満の原因になりやすいのが理由です。

ただし、イオン飲料はいざという時には強い味方に。

水分が素早く吸収されるので、熱が出た時や下痢、軽い熱中症など脱水状態の水分補給にうってつけ。赤ちゃんは突然、体調を崩すことも多いのでベビー用のイオン飲料をストックしておくと安心ですね。

ジュースも、味覚を広げる「おやつ」として上手に使いましょう。

飲ませる量はどれくらい?

1歳未満の赤ちゃんが1日に必要な水分量は、体重(kg)×125~150(ml)が目安とされています。ただしこれは“ミルクや食事を含めた量”です。水分補給ではその足りない分を補うイメージ。汗をたくさんかいた時はそれに+αと考えましょう。

また、気をつけたいのが1回にあげる量です。
一度に大量の水分を摂ると血液の濃度が薄められて体調を崩してしまう危険性があります。
一度に飲ませる量は20~30mlを目安に様子を見ながら調整しましょう。

スプーンからストローマグへ成長に合わせて

水分補給に使う器具をからだの成長に合わせてこまめに変えてあげると、飲みやすさや楽しさで水分補給が上手になることもありますよ。

初めての水分補給は「スプーン」

はじめたての頃はお水やお茶をスプーンですくって、ひと口ずつからスタートしましょう。哺乳瓶でも良いのですが、哺乳瓶=ミルクと思っている赤ちゃんは哺乳瓶から違う味の飲みものが出てくるとビックリしてしまうこともあります。

5カ月頃~「スパウトマグ」

スパウトマグは、飲み口が幅の広い乳首のような形をした赤ちゃん用のマグです。口に含む部分がおっぱいや哺乳瓶に似ているので口に含みやすく、2つの持ち手が付いていて両手でギュッとつかめる形状を気に入る赤ちゃんも多いですよ。

8カ月頃~「ストローマグ」

持ち手があるのはスパウトマグと同じですが、飲み口がストローになっているのがストローマグ。「吸う」という口の動きができるようになる7~8カ月頃がスタートの目安です。マグの上部をスパウトとストローに付け替えられるタイプもあります。

スパウトもストローも最初からうまくは飲めません。むせたり吐き出してしまうこともありますが、大切なのは赤ちゃんが飲むという行為を嫌いにならないこと。楽しい雰囲気で根気よく見守ってあげましょう。
ストローの吸い上げは、おもちゃのラッパなどで息を吹く練習をしておくと上達が早いですよ♪

いかがでしたか?

大人と同じように、赤ちゃんの水分補給も「こまめに飲む」のがポイント。外出時は赤ちゃん用の飲みものを必ず持参しましょう。汗をたくさんかいた後や、お風呂に入った後も水分補給を忘れずに。
身体に水分が足りない状態は大人でも自覚がしにくいもの。赤ちゃんの喉が完全に乾いてしまう前に、先手をうってこまめに水分補給してあげましょう。

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記事監修者
<スタジオアリス編集部>
お誕生日や七五三、お祝いなど、暮らしの中にある、さまざまなライフイベントに関する情報を発信しています。

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