親子で覚えよう!おせち料理の種類やその意味って?
- #食事
更新日:2021.12.14
新年に食べる、おせち料理。数の子、黒豆、田作り、栗きんとんなどを入れるのは知っているけど、それぞれどんな理由があるのかお子さまに説明できるかと聞かれたら、なんとなくしか答えられないのではないでしょうか?
そこでこの機会に、日本文化についてしっかり親子で覚えてみましょう!
そもそもおせちってなんのためにあるの?
おせち料理とは、祝い事の際に「神様にお供えしていた食べ物」が由来とされています。
昔は「御節供(おせちく)」と呼ばれる料理を新年の健康や繁栄を祈って歳神さまへお供えをしていたと言われており、この御節供がおせちの語源になったと言われています。江戸時代に庶民にも広がり、年の初めに食べるものだけを「おせち」と呼ぶようになりました。
ちなみにおせちを食べる時には「祝い箸」を使うのが一般的。祝い箸の長さは八寸(約24センチ)。柳の木で両端が細くなるように削った丸箸になっています。片方は人が、もう片方は神様が使う、「神人共食」を表しているんです。
大晦日に家族の名前を書き、神棚に供えてから使います。元旦にお供えしておいた箸を下ろして使うのが正しい作法とされています。現在は、神棚がない場合は鏡餅の側でもOKなんだとか。
またお正月にお雑煮を食べるのは、平安時代が始まりだとされています。お餅は、お祝いごとや特別な日に食べるものとして、日本文化に根付いてきました。
お屠蘇は「邪気を払い無病長寿を祈り、心身ともに改まろう」との願いが込められている生薬を漬け込んだ薬草酒なんです。どちらもお正月には欠かせないものなので、おせちと共に意味を覚えておきましょう。
それぞれの重にはどんなものを入れるのが正解なの?
重箱に入る料理はそれぞれは決まりがあり、一の重は「祝い肴」として、関東では黒豆・数の子・ごまめ、関西では黒豆・数の子・たたきゴボウなどが入れられることが多いとされています。栗きんとんや伊達巻など、酒の肴(前菜)となる料理を入れると覚えておきましょう。
二の重の「口取り」は、メインとなる料理を入れましょう。ブリの焼き物や海老、鯛などを入れるのが一般的です。酢の物もこちらの重に入れるのが正解です!
三の重には、煮物を入れるのが一般的です。
おせちに入れる料理の意味について知ろう!
ここからは、おせちに入れることの多い食材や料理の意味について学んでいきましょう!
◆黒豆
「マメ」に暮らせるようにとの願いが込められています。「マメ」に働くなどの意味もあります。
◆数の子
ニシンの卵である数の子。たくさんの卵をもつことから、「たくさんの子宝に恵まれるように」「代々家が栄えますように」などの意味が込められています。
◆かまぼこ
おせちのかまぼこは、紅白で使用します。赤は魔除、白は清浄を表しています。飾り切りで華を添えることもできますよ。
◆伊達巻
卵とはんぺんから作られている伊達巻。巻物に似たその形から、「知恵が増えますように」と願いが込められています。
◆海老
背が丸く、髭がはえた海老は長寿の象徴とされています。健康で長生きできますようにとの願いが込められています。
◆なます
大根とにんじんで作るなますは、その色合いから紅白なますと呼ばれ、お祝いの席でいただくことの多い料理です。
◆ゴボウ
ゴボウは、地面の中に真っ直ぐ根をはる縁起の良い食材です。家の繁栄を願う縁起物として、おせちに入っています。
◆栗きんとん
その美しい色から、小判を連想させる栗きんとん。金運や勝負運アップを願う意味が込められています。
◆ブリ
ブリは大きくなるにつれて名前を変える出世魚であることから、立身出世を願う意味が込められています。
◆昆布巻き
「よろこぶ」の語呂合わせで縁起が良いとされている昆布。不老長寿や子孫繁栄の意味も込められているとされています。
◆れんこん
煮物の食材として使われることの多いれんこんは、たくさん穴が空いていることから「見通しが良くなりますように」との願いが込められています。また、れんこんは種の多い植物のため、子孫繁栄の意味も。蓮の花は極楽浄土で咲く花と言われていることから、穢れのない食べ物だとされているので、おせちに入れる食材として最適とされているんです。
◆田作り
田んぼの肥料にも使われていたイワシ。田んぼを作ったという謂れから五穀豊穣を願い食されています。
いかがでしたか?
おせち料理は縁起を担いだ新年の始まりにぴったりな料理です。地域によって、多少の違いはありますが、日本の文化として根付いています。お重に詰めないという家庭も増えていますし、全部用意しないといけないと気負う必要はありません。各家庭のスタイルに合わせて、おせち文化を取り入れてみてください。
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<スタジオアリス編集部>
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