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赤ちゃんの首すわりはいつ始まる?成長を促す方法や注意点

更新日:2024.08.26

赤ちゃんの成長の話題の中でよく聞く、「首すわり」という言葉。この記事では、「首すわりってどういう状態?」という疑問にこたえ、首すわりの時期や、やってはいけない注意点などについて詳しく解説します
よくある悩みとその対処法も紹介しますので、赤ちゃんの首すわりについて気になる方は、ぜひ読んで参考にしてみてくださいね。

この記事でわかること
・首すわりとは
・首すわりのサポートと注意点

首すわりとは?できるようになる時期と判断方法

赤ちゃんの成長過程において、重要なステップの1つである「首すわり」。では、首すわりはいつ始まるのでしょうか?ここでは、一般的な首すわりの時期とその判断方法について見ていきましょう。

「首すわり」とはどういう状態?

首すわりとは、赤ちゃんが自分の力で頭を支えられる状態を指します。
首すわりは、赤ちゃんの全身の筋力発達や、姿勢を制御する力の基礎となる、成長段階の大切なステップの1つ。首すわりができるようになると、赤ちゃんの視野が広がり、周囲の環境をより多く観察できるようになります。これにより、認知能力や社会性の発達にも大きな影響を与えると言われています◎。

一般的な首すわりの時期

一般的に、首すわりは生後3〜4ヶ月頃から始まり、6ヶ月頃までには完成すると言われています。ただし、早い赤ちゃんでは2ヶ月頃から首がしっかりしてくる子もいれば、7ヶ月を過ぎてからようやく首すわりが完成する子もいます。赤ちゃんの発達は個人差が大きいため、首すわりが遅いからといって過度に心配する必要はありません。

首すわりの判断基準

首すわりができているかどうかは、以下の4つのポイントでチェックしてみましょう。

□ うつ伏せの状態で、頭を45度以上持ち上げられるか
□ 抱っこした時に、頭がぐらつかないか
□ 座らせた時に、頭がガクガクしないか
□ 寝返りをする際に、頭をスムーズに動かせるか

これらをクリアできていれば、首すわりが完成したと言えるでしょう。
首すわりは突然できるようになるわけではなく、段階を踏んで発達していきます。例えば、最初はうつ伏せで数秒間だけ頭を持ち上げられる程度から始まり、徐々に持続時間が長くなっていく、といったような形です。また、抱っこした時に短時間なら頭を支えられるようになるなど、少しずつ首の筋力が付いていく過程を観察できるはずですよ。

首すわりが遅れる原因は?遅くても大丈夫?

赤ちゃんの首すわりが遅いと、心配になるママパパも多いでしょう。ここでは、首すわりが遅れる原因とその対策について詳しく解説します。首すわりについての正しい知識を取り入れ、赤ちゃんの健やかな成長を適切にサポートしましょう。

首すわりが遅れる主な原因

首すわりが遅れる原因には、いくつかのパターンがあります。
まず、単純に個人差という場合があります。赤ちゃんの成長スピードは一人一人違うので、急いだり焦ったりする必要はありません。特に、低出生体重児や早産児の場合は、首すわりが遅れる傾向にあります。これは、筋力の発達に時間がかかるためです。
成長の環境も、首すわりの遅れに影響を与えることがあります。例えば、常にベビーカーや抱っこひもで過ごし、うつ伏せや床での自由な動きの時間が少ない赤ちゃんは、首の筋力を使う機会が減るため、首すわりが遅れる可能性があります。

遅れへの対処法

まずは、赤ちゃんが安全に首を動かせる環境が整っているかを確認してみましょう。うつ伏せ遊びの時間を増やしたり、抱っこの仕方を工夫したりすることで、自然と首の筋力を鍛えることができます。
また、ベビージムやおもちゃなどを使って、赤ちゃんが自発的に首を動かしたくなるような状況を作るのも効果的です。ただし、無理に首を動かそうとしたり、長時間同じ姿勢を取らせたりするのはNG。無理強いはせず、赤ちゃんの自然な興味を誘ってあげるようにして下さいね◎。

専門家に相談すべき?

首すわりの遅れは、中には疾患が原因となっているものの可能性もゼロではありません。7〜8ヶ月を過ぎても全く首がすわらない場合は、専門機関や小児科医に相談することをおすすめします。また、首の動きが左右で明らかに違う、極端に首が柔らかすぎるなど、気になる症状がある場合も、早めに専門家に相談するのが良いでしょう。
定期健診の際に、首すわりについて医師や保健師に相談するのも◎。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応ができ、不安も軽減されるはずです。

スタジオアリスの赤ちゃん撮影>>

首すわりをサポートしてあげよう!促進する方法と注意点

首すわりは赤ちゃんの成長のペースに合わせて自然とできていくものですが、何かサポートしてあげたいと思うママパパも多いことでしょう。ここでは、赤ちゃんの首すわりを促進する方法と、その際の注意点について紹介していきます。赤ちゃんの負担にならないように無理強いはせず、成長にあわせて適切にサポートしてあげましょう。

首の筋力を鍛える運動

赤ちゃんの首の筋力を鍛えるには、いくつかの簡単な運動があります。
うつ伏せでの遊びは効果的な方法の一つ。赤ちゃんを柔らかいマットの上にうつ伏せにし、前方におもちゃを置いて頭を持ち上げるよう促します。最初は10〜15秒程度から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう◎。
また、仰向けの状態から抱き上げる際に、赤ちゃんの頭をゆっくりと持ち上げることで、首の後ろ側の筋肉を鍛えることができます。この時、必ず赤ちゃんの頭を支えながら行ってくださいね。

日常生活での工夫

日常生活の中でも、首すわりを促進する工夫ができます。例えば授乳中や抱っこの際、赤ちゃんの頭を完全に支えるのではなく、少し動く余地を持たせることで自然と首の筋力を使うようになります。この時、急に支えを外さないように注意しておきましょう。
また、ベビーカーを使う時間を減らし、抱っこやおんぶの時間を増やすのも効果的。抱っこやおんぶは、赤ちゃんが自然と首を動かす機会を増やし、バランス感覚も養えますよ◎。

首すわりを促進するグッズ

首すわりの促進に役立つ育児グッズもあります。ベビージムは、赤ちゃんが自発的に首を動かすきっかけを作ってくれます。カラフルなおもちゃが吊り下げられているので、赤ちゃんはそれを見ようと自然に首を動かします。
赤ちゃんの動きに合わせてゆらゆら揺れるバウンサーも、適度に首を動かす機会を与えてくれるアイテムです。ただし、長時間の使用は避け、必ず見守りながら使用するようにしてください。

首すわり後の発達のステップ

首すわりが完成すると、赤ちゃんの運動発達は一気に加速していきますよ。首すわりができたら、次のステップに向けて早速準備を始めてみましょう。
首すわりができたら、生後4〜6ヶ月頃にできるようになるのが寝返りです。寝返りを促すには、赤ちゃんの視線の先におもちゃを置いて、体を回転させる動きを誘導してあげると◎。
その後は、お座り(6〜8ヶ月頃)、ハイハイ(7〜10ヶ月頃)へと続いていきます。お座りの練習では、赤ちゃんを支えてあげながらゆっくりと座らせ、徐々にバランスを取る感覚を養えるようにします。ハイハイの準備運動としては、赤ちゃんをうつ伏せにして、前に手を伸ばす動きを促してあげるなどが良いでしょう。
もちろん、これらの準備運動は、赤ちゃんのスムーズな成長や発達を促してあげることが目的です。急かしたりする必要は一切ありませんので、親子で楽しみながら次の成長のステップへと進んでいきましょう。

やってはいけないNG行動

首すわりをサポートしてあげるのも大事ですが、避けるべき行動も必ず知っておきましょう。まず、赤ちゃんの首を無理に起こそうとしたり、長時間同じ姿勢を取らせたりするのは禁物です。赤ちゃんの首の筋肉はまだ弱いので、過度な負担をかけると逆効果になる可能性があります。
また、強い揺さぶりは絶対にNG。赤ちゃんの脳は未発達で、激しい揺れに弱いため「揺さぶられっ子症候群」という重大な障害を引き起こす可能性があります。
これらのことに気を付けながら、赤ちゃんに無理のないペースで進めていくようにしましょう◎。

やっぱり気になる!首すわりについてのお悩み

どれだけ個人差があるとはいっても、やはり首すわりのペースひとつをとっても気になってしまうもの。「いつできるのかな?」「ちゃんと成長できているのかな?」と不安になることもたくさんありますよね。ここでは、首すわりに関するお悩みや不安への対処法について見ていきます。

早すぎる首すわりについて

首すわりが遅い場合も心配ですが、逆に生後1ヶ月で首すわりができるようになるなど、「首すわりが早すぎる」と感じる場合はどうでしょうか?
早産児の場合、子宮内で首を伸ばした状態で過ごす時間が長かったため、一時的に首が座っているように見えることがあります。また、原始反射の一種で、仰向けから起こそうとすると首を持ち上げる「引き起こし反射」を首すわりと勘違いすることもあります。
このように、一見首すわりができているように見えても、本当の意味では完成していないパターンも考えられます。早々に決めつけることはせず、赤ちゃんの様子をじっくり見守りながら、赤ちゃんに負担がないようにサポートしてあげることが大切です◎。

双子や未熟児の首すわり

双子や未熟児の場合、首すわりが遅れることがあります。出生時の体重が少なかったり、早産だったりすることによって、筋力の発達が遅れることが影響すると考えられています。ただし、修正月齢(予定日を基準とした月齢)で数えた場合のように、実際は正期産の赤ちゃんとほぼ同じペースで成長することがほとんどです。
双子の場合、互いの成長を比較しがちですが、双子でも個人差があるので、焦らずにそれぞれのペースを尊重してあげましょう◎。未熟児の場合は、定期的な健診で成長を確認し、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることも大切です。

ちゃんと成長できているか不安な時は?

他にも、不安や心配なことが出てくるかもしれません。そんな時は、以下のことを思い出してみましょう。

・個人差を尊重する
 赤ちゃんの成長には個人差があるので、他の子と比べすぎないようにしましょう。
・定期健診を大切に
 健診で成長の様子を確認し、気になることがあれば相談しましょう。
・安全な環境づくり
 首すわりが始まると、赤ちゃんの行動範囲が広がります。
 転落や衝突に注意し、安全な環境づくりを心がけましょう。
・適度な刺激や遊び
 うつ伏せ遊びなど首すわりを促す活動は大切ですが、
 赤ちゃんの機嫌や体調を見ながら、必ず無理のない範囲で行いましょう。
・愛情たっぷりのコミュニケーション
 首すわりの練習中も、赤ちゃんと目を合わせて話しかけることで、
 情緒面の発達にも良い影響を与えます。

ママパパも、赤ちゃんも、無理は禁物。焦ったり急いだりせずに、赤ちゃんのペースを尊重してあげてくださいね。

首すわりについて理解は深まりましたか?

首すわりは赤ちゃんの成長段階を理解するための1つのポイントではありますが、「他の赤ちゃんと比べて遅れている」などと悩みすぎる必要はありません。むしろ、赤ちゃんとの触れ合いを楽しみながら、ゆっくりと成長を見守っていきましょう。
この記事を読んで、首すわりについての理解が深まり、不安が少し解消されたのではないでしょうか?一つ一つの成長の瞬間を大切に、赤ちゃんとの時間を存分に楽しんでくださいね♪

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記事監修者
<スタジオアリス編集部>
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