購入した方がいい? 母乳派に「さく乳機」がオススメの理由
更新日:2021.11.27
授乳中のママたちが購入に迷う「さく乳機」。それなりのお値段なので「必要になってから考えよう」という方も少なくありませんよね。
でも、おっぱいにトラブルが起こってから購入するのではなく、「トラブルが起こらないように先に準備しておいた方が良い」と指摘する専門家の声もあります。今回はさく乳機を使うメリット、また搾った母乳の栄養を損なわない保存の仕方などをご紹介します。
「さく乳機」ってどんなもの?
ママのからだで作られた母乳を赤ちゃんが毎回残らず飲んでくれるのがいちばんですが、実際はそうはいかないことが多いもの。おっぱいの中に母乳が残ったままになっていると、母乳の分泌がわるくなったり、乳腺炎などの原因になることもあります。
そのため、赤ちゃんが飲み切れなかった母乳は“さく乳”、つまり搾り出さなくてはなりません。このさく乳を自分で“手搾り”する方も多いのですが、これが結構大変。
力の加減によって乳腺をつぶしてしまったり、同じ姿勢で搾り続けるので手や指、首が疲れてしまうのです。そこで頼りになるのが、さく乳機です。
さく乳機を使うメリット
ママの労力とからだへの負担を軽減♪
さく乳機を使うメリットは、なんといってもママの労力を軽減できること。先述の通り、手搾りは同じ姿勢のまま指を動かし続けなくてはならず、育児中のママにとってはかなりの重労働です。
さく乳機には電動タイプと手動タイプがあり、電動タイプなら機械をおっぱいに当てているだけで自動でさく乳できます。手動タイプも手搾りに比べれば労力が大幅に半減。どちらも手搾りに比べて短時間で終えられるのも重宝するポイントです。
乳腺を傷めず安全にさく乳機できる
手搾り派に起こりがちなトラブルのひとつが、乳腺を傷つけてしまうこと。力の加減を誤って強く押すと乳腺を傷めてしまうことがあります。張っているおっぱいをつかんで搾るだけでもつらいのに、傷までついてしまっては心配…。
一定の力加減でやさしく、乳腺に傷もつけず安全に搾れることもさく乳機のメリットといえます。
赤ちゃんにとってもいいことが?
手搾りに比べて、誤って母乳に手を触れる機会が少ないので衛生面で安心です。また、母乳の分泌は適度にさく乳することで維持されるのだとか。安定して母乳が出るのは赤ちゃんの成長にとって大きなメリットといえます。
さく乳した母乳は哺乳瓶であげるので、ママのおっぱいだけでなく哺乳瓶から飲む練習ができるのもポイント。完全母乳でも、哺乳瓶を使うことでパパやおじいちゃんおばあちゃんが飲ませてあげられるのもいいですよね。
デメリットもある?
さく乳機の購入に迷ういちばんのネックになるのがお値段。電動タイプだと1万円前後、手動タイプでもクチコミ評価の高いものは5000円前後が目安です。しっかり飲んでくれる赤ちゃんなら、さく乳が必要ない場合もあるので「使わないかもしれないものに5000円…」と考えると、たしかに躊躇しますよね。
また、さく乳機は使用するたびに洗浄と消毒が必要です。手搾りの場合も指や容器の衛生管理は大切ですが、さく乳機は部品が多い分、手間も多くなります。
とはいえ、「使用すること自体のデメリット」はあまり考えられません。購入に迷うようなら先輩ママに経験談を聞いてみるのもいいですね。
搾った母乳の保存方法
母乳の栄養をなるべく損なわないために正しい方法で保存しましょう。
常温で保存できるのは、さく乳してから4時間程度が目安。4時間以内に飲まないようなら「冷蔵」「冷凍」で保存します。保存容器は衛生面から、また解凍する際の使い勝手の良さから専用の保存パックを使うのがオススメです。
冷蔵の場合は24時間、冷凍の場合は3カ月が保管期間の目安です。家庭の冷蔵庫・冷凍庫はドアの開閉で温度が変化しやすいので、なるべく奥の方に入れましょう。
温めにレンジはNG
赤ちゃんにあげるときの温度の調節も大切です。いずれも体温(37℃前後)まで温めますが、レンジを使ったり、鍋でグツグツ加熱するとせっかくの栄養成分が壊れてしまいます。
常温・冷蔵保存の場合は、ぬるま湯を入れたボウルにパックごと入れて温めます。冷凍保存した母乳は、まずは冷蔵庫でゆっくり解凍。液状に戻ったら、常温保存と同様にぬるま湯で人肌まで温めましょう。
一度解凍した母乳は再冷蔵・再冷凍ができません。飲み残しがないように、赤ちゃんが1回で飲み切れる量に分けて保存しましょう。保存パックの容量は20mlの少量からあるので、成長に合わせて選ぶといいですね。お値段は20mlパックで10枚入り550円程度が目安です。
いかがでしたか?
しっかり母乳が出るように、食生活を気をつけているママも多いはず。頑張って作った母乳だからこそ、1滴もムダにせず赤ちゃんに飲ませてあげたいですよね。手搾りで大変な思いをしているママは、赤ちゃんのためにもご自身のためにも、さく乳機と保存パックの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
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<スタジオアリス編集部>
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