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ポイントは正しい汗の拭き取り方! 赤ちゃんの「あせも」対策

更新日:2021.06.29

夏のこどもの肌トラブルといえば「あせも」。なかでも赤ちゃんは新陳代謝が活発で、たくさん汗をかくことから夏場はあせもになりやすいもの。
 
あせも予防の基本は、かいた汗をしっかり拭きとって肌を清潔に保つこと。簡単なようにも感じますが、実は「汗の拭き取り方」にも正しい拭き方と間違えた拭き方があります。意外に知られていない、正しいあせも予防の基本をもう一度おさらいしましょう!

この記事でわかること
・どうして「あせも」ができるの?
・あせも予防の5つの基本

どうして「あせも」ができるの?

「あせも」は、汗を出す汗腺に汗が詰まって皮ふが炎症を起こしている状態です。汗には尿酸やアンモニアなどの刺激成分が含まれていて、長い時間、汗の出口にたまっていると炎症を起こしてしまうんです。
 
大人に比べて赤ちゃんにあせもができやすいのは、汗をかきやすいうえ、汗腺が密集しているから。特にできやすい部分は、額、首、ヒジやヒザの裏側、わきの下、股、オムツのウエスト部分などです。
 
オムツの中でおしっこやうんちが触れない部分がかぶれたら、ただのオムツかぶれではなく、あせもの可能性があるので注意してみてあげましょうね。

あせも予防の5つの基本

あせも予防は、いつも皮ふを「清潔にすること」と「保湿」が基本。かいた汗を放置せず、こまめに拭き取ったりお風呂で洗い流してあげることが予防になります。また、肌が乾燥するとバリア機能が損なわれるので、洗ったあとは夏でも保湿を忘れずに。

予防対策① 汗の拭き取り方

意外に知られていないのが、正しい汗の拭き取り方です。乾いたタオルやハンカチをそのまま使いがちですが、実はあまりおすすめできません。乾いた布で拭くと、肌に汗を広げてしまい、汗の中の菌がほかの部分にも広がって、かえってあせもの原因になることがあるからです。
 
赤ちゃんの汗を拭き取るときは、タオルやハンカチを「少し濡らす」か、「ウエットティッシュ」など水分のあるもので、やさしく押さえるように汗を吸わせましょう。
 
たくさん汗をかいたときは拭き取るより、ぬるめのシャワーで洗い流してあげるのがベター。夏場は夜のお風呂だけでなく、昼間もシャワーで洗ってあげるといいですよ。

予防対策② 外出先で汗を拭くとき

濡れた布がいいと分かっていても、外出先ではむずかしいこともありますよね。そんなときに便利なのが先にも紹介したウエットティッシュです。
 
ただ、選ぶときには「アルコール成分」に注意。新型コロナの感染予防でアルコール度数の高いウエットティッシュが増えていますが、赤ちゃんには刺激が強すぎるものも。赤ちゃんの汗拭きには「手拭き用・足拭き用」の表記があるベビー用のウエットティッシュが安心ですよ。

予防対策③ 寝ている赤ちゃんの背中を拭くには?

赤ちゃんは寝ている間もたくさん汗をかきます。そのため、特にまだ寝返りを打てないうちは背中に汗がたまってあせもができてしまうことも。せっかく寝ているのに起こしてまで汗を拭きたくない…というときは、寝かせるときにできる対策があります。
 
それは赤ちゃんの背中と着ているお洋服の間に、汗を吸いやすいガーゼや薄いタオルなどの布を挟んでおくこと。 寝ている赤ちゃんの背中から、その布をそっと引き抜くことでお着替え代わりになります。「浴用ガーゼ」など赤ちゃんの背中を覆う大き目サイズのガーゼがおすすめです。

予防対策④ 夏の保湿はローションがおすすめ

赤ちゃんの肌はバリア機能がまだ弱く、夏でも乾燥しやすい状態です。特にお風呂やシャワーで汗を流した後は乾燥しやすいので保湿剤を塗ってあげましょう。暑い時期はローションやジェルなどさっぱりタイプの保湿剤が気持ち良いですよ。
 
ひと昔前までは、あせも=ベビーパウダーのイメージが強かったのですが、ベビーパウダーは毛穴詰まりの原因になりやすいので、あせも対策にはおすすめしません。ベビーパウダーは日焼け止めを塗った後など肌のべとつきが気になる時に使いましょう。

予防対策⑤ 着替えやオムツ替えはこまめに

汗を吸い込んだ衣類やおむつを長時間、付けているのもよくありません。こまめに着替えやオムツ替えをしましょう。
 
着替えるときは、からだを拭いてあげることも忘れずに。オムツは蒸れやすいので、おしっこだけでなく、汗のかき具合もこまめにチェック。汗をたくさんかいていたら、おしっこをしていなくてもオムツを替えてあげましょう。

「あせも」ができてしまったら?

新生児のあせもは、今回紹介したような対策で肌を清潔にして、正しい保湿をしていれば2~3日で症状がおさまります。
 
ただ、ほとんどの場合、あせもは「かゆみ」を伴うので、赤ちゃんが患部をかいて悪化してしまうことも。症状が長引いたり、赤ちゃんがかいてしまうようなら専門医を受診しましょう。

まとめ

屋外はもちろん、家の中や寝ているときも赤ちゃんはどんどん汗をかきます。 見ただけでは汗の量が分からないことも多いので、背中やおむつのウエスト部分など、汗をかきやすい部分をこまめに触ってあげるといいですね。 正しい予防法で赤ちゃんのかわいいお肌を清潔に保ってあげましょう!

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記事監修者
<スタジオアリス編集部>
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